通算8アンダーの280
葛城史馬(中津)
逆転で初優勝!!
大分市の大分カントリークラブ月形コース(7177㍎、パー72)で5月23日から4日間行われ、通算8アンダー、280の好スコアをマークした大阪学院大2年、葛城史馬(ふうま、中津)が逆転初優勝した。葛城は宇佐高(大分)出身で、連盟主催競技は高校2年夏の九州ジュニア選手権15~17歳の部で優勝しており、〝2冠〟。
最終日の26日は、最終組が優勝を争いの中心になった。通算7アンダーで首位の前回覇者、大阪学院大3年、玉城海伍(カヌチャ)を3打差で葛城と、2015年の前々回大会優勝の東海大九州2年、古川雄大(ゆうき、大博多)が追う展開。玉城は今季、JGAのナショナルチームメンバーにも選ばれた存在だが、スタートからボギーが先行する苦しい戦いとなった。そんな中で葛城は4番バーディーで逆転首位に立つと、以後も4バーディー(1ボギー)と安定したゴルフを続けてこの日のベストスコアをマーク。73とスコアを伸ばせなかった2位の玉城に2打差をつけて逃げ切った。
古川も前半2バーディーで葛城と首位に並んで折り返したものの、後半スコアを落とし、71(2バーディー、1ボギー)をマークした大阪学院大1年、富本虎希(美らオーチャード)とともに通算4アンダー、284の3位タイだった。
大学勢の争いを制しての栄冠
玉城海伍(カヌチャ)は連覇ならず2打差の2位
今大会には各県地区で行われた1次、2次予選の通過者、シード選手ら計160人(欠場4人)が参加。
初日の第1ラウンドは5バーディー、1ボギーの68で回った福岡・沖学園高2年の16歳、四位洸太郎(若宮)が古川や玉城らに1打差をつけて単独首位でスタートした。しかし、1アンダーの11位タイまでに15人が3打差でひしめく混戦。
第2Rは雨に見舞われてスコアを崩す選手が続出した。そんな中で、4バーディー、1ボギーの69で回った葛城が初日の6位タイから浮上、1イーグル、2バーディー、2ボギーで70の玉城とともにトップタイに並んだ。初日首位の四位はこの日79を叩いて11位タイに後退。
通算14オーバーの158、75位タイまでの83人が後半の決勝ラウンドに進んだ。
その第3Rも玉城が2アンダーの70で通算7アンダーとして首位を維持。これに、この日71で回り、3日間オーバーパーなしの古川と、73で一歩後退した葛城が3打差の2位で最終日を迎える展開となっていた。
九州オープンは30人が出場権
日本アマは15人が獲得(シード除く)
この試合の結果、第102回日本アマチュア選手権(7月4日から、広島県の広島カンツリー倶楽部八本松コース)へは13位までと、14位タイの5人のうち規定による成績比較で上位3人を選抜、計15人(ナショナルチームシードの玉城を除く)が出場権を得た。
また、2017九州オープン選手権(8月3~6日、福岡県・小郡カンツリー倶楽部)は通算14オーバーの29位までと、30位タイの5人のうちマッチングスコアカードで選ばれた1人の計30人が出場権を獲得した。