第46回九州オープン選手権競技 | 九州ゴルフ連盟(GUK)

競技トピックス

第46回九州オープン選手権競技

3人のプレーオフ制して
小田龍一(Misumi)がうれしい初優勝
ベストアマには上村竜太(チェリー鹿児島シーサイド)

 

 

 

 

初優勝の小田龍一

8月4日から4日間、宮崎市の宮崎レイクサイドゴルフ倶楽部(7042㍎、パー72)で行われ、通算16アンダー、272で並んだ3人によるプレーオフの結果、3ホール目でプロ16年目の39歳、小田龍一(Misumi)が他の2人を下し、初優勝、優勝賞金300万円と、特別協賛「えんホールディングス」の副賞200万円の計500万円を獲得した。

 

アマチュアは最終日、67で回った神村学園高1年、15歳の上村竜太(チェリー鹿児島シーサイド)が通算8アンダー、280とし、19位タイで初めてのベストアマを獲得した。

セカンドアマは4打差の30位タイ、長崎日大高出、大阪学院大1年の増田裕太郎(大博多)、サードアマは通算3アンダー、34位タイの福岡・片江中3年、出利葉太一郎(筑紫ケ丘)と今年の九州学生を制した長崎国際大1年、安部寛章(ザ・クラシック、福岡第一高出)の2人だった。

 

16アンダーの272

POは3ホール目で決着
プレーオフは2006年(玉名CC)以来10年ぶり。18番(パー5)で小田龍と鈴木優大(えんホールディングス、26歳)、櫻井省吾(イノベーションゴルフアカデミー、29歳)3人によって行われ、2ホール目で櫻井が脱落。3ホール目、2打でグリーンをとらえた小田がバーディーを奪い、3オンでパーの鈴木に競り勝った。

初日、コースレコードとなる9アンダー63をマークして単独トップに立った小田龍は、2日目71で1打スコアを伸ばしたものの、この日67で回った永野竜太郎(フリー、28歳)に首位を奪われた。2打差の2位タイで迎えた3日目、小田龍は5アンダーの67を出し、2位に2打差をつける通算15アンダーとして再び単独首位へ。最終日、1つしかスコアを伸ばせなかった小田龍に対し、2位タイの櫻井が69、3打差5位タイの鈴木が68と追い上げて小田龍に並び、プレーオフにもつれこんでいた。

鈴木、櫻井は2位タイで、1打差、15アンダーの4位タイに永野、藤島征次(フリー、31歳)、前々回優勝者の北村晃一(ミッションバレー、31歳)、前回優勝の和田章太郎(フリー、20歳)の4人が並んだ。

 

なお、優勝者に与えられる日本オープン選手権、KBCオーガスタの出場権は既に小田龍が持っているため、プレーオフに敗れた2人のうち、最終日成績上位の鈴木が繰り上がった。

 

女子プロ2人は予選落ち

ツアーシード勢が参加できるように、昨年までの6月から、ツアー日程が入っていない8月に開催時期を変更しての真夏の選手権。大会には144人(プロ113人、アマ31人)が参加した。
試合は初日、小田龍の爆発的9アンダーのほか、このところツアー初優勝や、ツアー外のネスレ招待日本プロマッチプレー選手権レクサス杯でその小田龍を下して国内最高額の優勝賞金1億円を手にしたばかりの時松隆光(筑紫ケ丘、22歳)が1打差の2位と話題十分で、なおかつ56人がアンダーパーをマークする大混戦のスタートを切った。
2日目は、熊本地震で甚大な被害を受けた益城町出身の永野が7バーディー(2ボギー)で3位から首位に浮上。小田龍も2打差の2位で再浮上を狙えば、さらに1打差に時松や鈴木、小浦和也(フリー、23歳)ら若手が控えた。この日で予選が終わり、イーブンパーまでの上位60人が後半の決勝ラウンドに進出したが、この時点でもなおアンダーパーが45人と激戦模様。今大会の目玉の1つ、4月のトヨタカップでベストアマになり出場権を得た18歳の但馬友(大分)、開催コース推薦の20歳、山内日菜子(宮崎レイクサイド)の2人の女子が出場。2人はともに大会直前のプロテストに合格して〝女子プロ〟としての参加で注目されたが、ともに力及ばず、但馬が3オーバーの77位タイ、山内が4オーバー、88位タイでの予選落ちだった。

 

バーディー合戦 大ベストアマ上村竜太混戦の4日間
3日目は雷雨で3時間の中断も

3日目は雷雨でスタートができず、3時間遅れての試合開始。蒸し暑さの中での耐久レースとなったが、永野が74で後退。67の小田龍が首位を奪還したほか、2打差の2位タイに和田、北村、櫻井の3人、さらに1打差で小浦、鈴木がつけ、予断を許さない展開になった。なお、この日は嘉数光倫(エナジック)が4番(105㍎)でホールインワンを記録した。
迎えた最終日。小田はいきなりボギー2連発のあと、最終盤にもOBのダブルボギーをたたくなど71と1つスコアを伸ばしただけ。4アンダーの鈴木と、3アンダーの櫻井が小田龍をとらえたものの、プレーオフでは中堅のここぞの強みを発揮して、小田龍がタイトルをもぎ取った格好だった。

アマチュアの上村はアマトップを行く増田に2打差で迎えた最終日、6バーディー、1ボギーの67をマーク。4バーディー、5ボギーとスコアを伸ばせなかった増田を逆転、初のベストアマに輝いた。

 

 

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